直火不可のコーヒーサーバー

コーヒーサーバーを買い換えようと探しましたが、直火で使用できる商品が売っていなかったです。

10年以上も使っていたコーヒーサーバーが割れてしまったので、新しく買い換えようと物色していました。最近のコーヒーサーバーは電子レンジで使えるようになっているみたいですが、よくみると「直火不可」と書かれています。

これはどうも法律が絡んでいるそうで、ネットでちょっと書き込みを見てみる限り、PL法が施行されてから、各社が「直火OK」と書かなくなったそうです。製品の品質はまったく変わっていないのに。

通称、PL法、製造物責任法は、簡単に言うと製品の欠陥が原因で損害を被った場合は、製造者に賠償を請求できることを定めた法律のようです。PL法ができてから直火が可能なコーヒーサーバーはどんどん廃盤となっていったとの書き込みもありました。ネットの情報なので実際のところ、正確なことはわかりませんが、けっこう書き込みが多かったので、だいたい合っているとみていいと思います。

法律で製造者の責任範囲が大きくなったことで、企業側もリスクを減らしていきたいと考えるのは自然なことです。多大な賠償請求額で利益が吹っ飛んでしまっては元も子もないですからね。

コーヒーって温めるときに電子レンジを使うというのはちょっと抵抗があります。コーヒー入れたときが一番いいとは思いますが、やはりちょっと時間をおいて冷めたコーヒーを飲みたいときは温めます。そのとき、わざわざ湯煎したりはしなくないので直火で温めていました。

耐熱ガラスにはだいたい弱火で使ってくださいなんて注意書きがあったりします。なので弱火で使っていました。事実、10年以上も直火で使ってきたコーヒーサーバーです。耐久性は十分だと思いますが、まあ時代の流れなのでしょうか、世知辛い世の中になりましたね。

あとがき

正直、コーヒーサーバーごときでこんなに苦労するとは思いませんでした。いまの日本の法律って、できない人たちに合わせていく傾向が強いと思います。牛肉のなま肉が食べられなくなったことも、今回のコーヒーサーバーに関しても、注意深く使わなかったりして、その責任を他者に負わせようとする、そういう人たちが多くなってきたのかなという印象が強いです。

何でもかんでも、ちょっと危ないから禁止にしてしまうのは悪い例として、子供の教育もそうです。正しい知識を与える前から、危険だからやってはいけないと臭いものに蓋をしてしまうことは、どんどん行動の範囲を狭めていくようなものです。自由がどんどんなくなっていってしまいます。

インターネットやスマートフォンなどもそうですね。危ないからスマートフォンやインターネットを制限するのではなく、どういったことが危ないのか、あるいは危ないかどうかの判断をどこでつけるのか、自分の身が危険に迫った場合、どう判断すればいいのか、こういったことを教育として教えていくことで、道具として使いこなしていくのが理想じゃないでしょうか。

規制社会から新しいものは生まれません。このまま規制強化の方向性が強くなれば、日本という国家は衰退していくのではないかと思います。もちろん、なんでも野放しがいいわけではありません。ただし、規制の強化が強すぎるのもよくはないのです。

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