Lightroomモバイル版はコピーライトを埋め込むだけでも価値がある
写真をブログにアップロードするときに、Lightroomモバイル版を使うと著作権情報をファイルに埋め込めます。
iPhoneで撮影した写真をアップロードするとき、そのままアップロードしていますか? それとも、位置情報だけでも削除していますか。あるいは、位置情報はそもそも記録せずに、そのままアップロードしている場合もあるかもしれません。
昨今、インターネットでは画像の無断転載が話題となっています。DeNAという大手が炎上したことにより、リクルートやサイバーエージェントなど、他の大手が運営するキュレーションサイトでも、盗用の疑いがある記事はことごとく削除されています1。こうした動きはあるものの、無断で画像を転載する動きがまったくなくなるとは限りません。
そのために、自分が撮影した写真を自分のものであることを証明するために、写真ファイルに著作権情報、いわゆるコピーライトの表記を埋め込むことを以前紹介しました。
この記事ではPhotogene 4というアプリで著作権情報を付与できることを紹介していますが、このアプリは2014年9月28日からアップデートがありません。また、32ビットアプリなので、この後のiOSでは使えなくなってしまいます。
そこで、今回は著作権情報を付与できるアプリで、便利なものを紹介します。それが、Adobe Lightroomです。
このアプリはAdobe Creative Cloudに登録しておけば、すべての機能が使えます。無料版でもいけます。Lightroomに写真を読み込み、そのまま保存して、著作権情報を埋め込んだあとで書き出します。
- カメラロールを選択して写真を読み込みます。
- そのまま保存します(編集後でもOKです)。
- 保存した写真を選択します。
- 著作権情報を書いたら共有ボタンをタップします。
- カメラロールに保存機能の設定を確認します(最初だけでOKです)。
- メタデータ付きで共有を「はい」にしておきます。位置情報はOFFがオススメです。
- 設定を確認したら「カメラロールに保存」を選択して、画像サイズを指定します。ブログやSNSにアップロードするなら「小」がオススメです。
これでiPhoneだけでも写真に著作権情報を付けることができ、さらには位置情報も削除することができます。
あとがき
いや、無断転載はなくならないですね。いま女子とかTravel Bookで2このブログの写真が無断で使用されていることを確認しています。皆様も、こういったサイトを見つけたら、アサヒカメラで損害賠償&削除依頼マニュアルが出ていますので、こういうのを利用して削除を依頼してみてはいかがでしょうか。私はもう少し泳がせておこうかな。
写真って撮影するのはそれなりに気を使ったり、労力を使ったりで大変だったりします。ひとつの作品ですよ。その人だけが撮影できる、その人だけの世界にひとつだけの作品です。それを盗んで自分のコンテンツにするというのは、他の店から商品をかっぱらってきて自分の店頭で販売するようなものです。そんなことをやっていながら、迷惑料1,000円なんていう企業もあるみたいなので、タチが悪いです。個人的に、こういうやつの賠償請求系は10万スタートでいいのではと思っています。
写真は好きで撮影していますが、大きくて重いカメラを持って、レンズも複数本持つときもありますし、ブロアーやレンズクリーナー、場合によっては三脚も持っていく場合もあります。結構な重労働ですし、天気や時間などをちゃんと測って、最高の瞬間を待つ労力も以外につらいです。そうして撮影して作り上げたひとつの作品をサクッとコピーされて、それでお金を稼がれたら、やっぱりいい気分ではありません。さらに直リンクでサーバー代と転送料は負担させられたら、1,000円でいいはずがないのです。
どうしても使いたい写真があれば、許可を取り、場合によっては使用料を払ってから使う、あるいはフォトストックサイトの無料、あるいは有料の写真を使うなどすればいいのです。そうやって権利処理をしっかりやって、正々堂々と写真を転載しましょう。使う側も使われる側も気持ちいいはずです。
- このブログの写真もDeNAやリクルート、サイバーエージェントのキュレーションサイトに盗用されていたことを確認しています。DeNAが犠牲になって、リクルートとサイバーエージェントは逃げ得になっていますけどね。 ↩
- どっちもnofollow付けとくよ。 ↩