「えきねっと トクだ値」で房総特急は安くなるのか
2018年3月17日のダイヤ改正を機に、房総を走る特急に新たな「えきねっと トクだ値」始まります。果たして、どれほど得になるのか、定期券通勤者にとって使い勝手がいいものなのか。
従来の「えきねっと トクだ値」は乗車券とセットになった指定席特急券タイプです。つまり、定期券を持って特急に乗っている、房総特急でいちばん需要のある通勤客にとっては、使えないものでした。
乗車券と指定席特急券タイプの3月17日からの料金は次の通り1。
繁忙期 | 通常期 | 閑散期 | |
---|---|---|---|
五井 | 1,700円 | 1,570円 | 1,440円 |
姉ヶ崎 | 1,700円 | 1,570円 | 1,440円 |
木更津 | 1,920円 | 1,790円 | 1,660円 |
君津 | 2,030円 | 1,900円 | 1,770円 |
通常では、東京〜五井が2,420円、東京〜君津が2,940円。35%OFFとなっています。
ダイヤ改正をキッカケに、期間限定(2018年3月17日〜2019年9月30日)で東京〜蘇我で指定席特急券のみの割引が出てきます。これは定期券と併用ができますので、明らかに通勤客をターゲットにしていると言えます。
期間 | 料金 |
---|---|
2018年3月17日〜2018年4月27日 | 560円 |
2018年4月28日〜2019年9月30日 | 660円 |
つまり、東京〜蘇我間の通勤者なら、しばらくはお得に特急を利用することができるということになります。
蘇我から先の場合は、いままでと同じように、利用回数に応じて房総料金回数券(4枚綴りのやつ)か定期券用月間料金券を購入するのがいいかと思います。なお、回数券のほうが得か月間料金券のほうが得かは、1日に行きか帰りかどちらかしか使わない場合は回数券、行きも帰りも使う場合は月間料金券のほうがお得となります。なお、行きも帰りも使う場合は15日目が分岐点です。
日にち | 回数券片道のみ | 回数券往復 | 月間料金券 |
---|---|---|---|
1日 | ¥2,880 | ¥2,880 | ¥21,600 |
2日 | ¥2,880 | ¥2,880 | ¥21,600 |
3日 | ¥2,880 | ¥5,760 | ¥21,600 |
4日 | ¥2,880 | ¥5,760 | ¥21,600 |
5日 | ¥5,760 | ¥8,640 | ¥21,600 |
6日 | ¥5,760 | ¥8,640 | ¥21,600 |
7日 | ¥5,760 | ¥11,520 | ¥21,600 |
8日 | ¥5,760 | ¥11,520 | ¥21,600 |
9日 | ¥8,640 | ¥14,400 | ¥21,600 |
10日 | ¥8,640 | ¥14,400 | ¥21,600 |
11日 | ¥8,640 | ¥17,280 | ¥21,600 |
12日 | ¥8,640 | ¥17,280 | ¥21,600 |
13日 | ¥11,520 | ¥20,160 | ¥21,600 |
14日 | ¥11,520 | ¥20,160 | ¥21,600 |
15日 | ¥11,520 | ¥23,040 | ¥21,600 |
16日 | ¥11,520 | ¥23,040 | ¥21,600 |
17日 | ¥14,400 | ¥25,920 | ¥21,600 |
片道しか特急を使わない場合や、1ヶ月間で15日を超えない場合は回数券のほうがお得になります。往復で使う場合は、祝日が多い月や多く休みを取る月などで、回数券のほうがお得か月間利用料金券のほうがお得かが変わってきます。
あとがき
久しぶりのあとがきを書いてみます。いや、なぁに、ちょっとひさびさに感じたことを書いてみようかなと思ったまでさ。
何年かぶりに東海道新幹線に乗ったんですけど、「座席の横幅ってこんなに狭かったっけ?」と思うぐらい狭く感じました。在来線特急や快速グリーン車の座席のほうがゆったり座れます(最近、どちらにも乗っているので確実に言えます)。
大人の男ならかなり窮屈。以前はもっと幅があったような気がしましたが、年々狭くなっているのでしょうか。それとも私が太ってきて狭く感じているだけでしょうか。
ただ、ひとつだけ確実に言えることは、在来線特急のほうが座りやすいということです。新幹線はかなり高額な料金を払って乗車しますが、それだけに見合った乗り心地なのかと考えると、ちょっと嫌だなと感じてしまう。
電車マニアではないので、過去の車両の座席のデータまではわかりません。なので、実際に狭くなっているのかどうかはわかりませんが、もしスピードとエネルギー効率を最重要視して少しでも軽くするために座席の幅を狭めているのであれば、そこまでする必要はないんじゃないかなと思うわけです。エネルギー効率がよくなって、経費があまりかからなくなったからといって、料金が安くなるわけでもないでしょうし。
座席の幅が昔から変わっていないのだとしたら、自分の感じ方が変わったということでしょうか。でも、乗り心地は在来線特急レベルまで向上させてほしいものです。ほぼ通勤用に運用されている房総特急のほうが何倍も座り心地いいです。
というか、そろそろ3列席はなくしてもいいんじゃないかな。あれ、幸せになる人いないんじゃないかな。まあ、お盆とか年末年始とか、一斉大移動が発生するイベントがある国では、輸送量を落としてまで快適性は追求しないのかな。
- ごめん、オレ内房利用者だからさざなみのみを記載。 ↩