サンライズ出雲の個室で快適な出雲の旅
出雲へ向かうためサンライズ出雲に乗りました。きれいな室内で快適な旅を楽しむことができました。
今年は古事記編纂1300年、神話博しまねが開催されています。古事記といえば日本の神話が記載されている書物です。有名な「八岐大蛇伝説」や「因幡の白兎」の話もあります。日本人ならもっと日本の神話についてもっと知るべきじゃないのか。それに、出雲の神様は縁結びの神様です。いい縁があれば嬉しいじゃないですか。あと、世界遺産に登録された石見銀山も見たいし。そういうことで、出雲に旅立つことにしました。
はじまりは雨
東京駅にはサンライズ出雲が発車する2時間前に到着しました。サンライズ出雲の発車時間は22時、さすがにサンライズ出雲の車内で夕食を取るのは遅すぎます。そこで、東京駅で空腹を満たすことにしました。駅内にあるレストランでヒレカツカレーを食べ、翌日の朝食やおやつを買い込むと早々にホームに向かいました。
出発は9番線、22時ちょうどです。
のはずでしたが…
しばらくしたら、電光掲示板が変更されていることに気づきました。
あれ?
サンライズ出雲は…
大急ぎで駅員を探し出して訊いてみると、東海地方の大雨のため発車を遅らせるとのこと。そして、発車番線は9番線から10番線に変更するとのこと。
案内なしかよ…
さすがはJR!
そのころ、都内もすごい雨に見舞われていましたので、ちょっと不安だったのですが出鼻をくじかれる形となりました。
しばらくすると、電光掲示板も反映されて10番線にサンライズ出雲の案内が表示されました。時間ギリギリになってようやく放送でも案内があります。こういう案内はもっと早めに放送してもらいたいものですね。サンライズ出雲はJR西日本の車両、ということは、もしかしてJR東日本からはぶられてる?
サンライズ出雲はこのあと本来の出発時間である22時ちょうどに入線し、20分遅れで東京駅を発車しました。20分ぐらいの遅れなら、特急だしあまり電車の走っていない深夜に走行するから簡単に挽回してくれるはず、そう信じていました。
木目調の車内、広い窓
車内に乗り込むと木目調の壁が目に入ってきます。座席はシングルの2階席、扉を開けるとベッドが目に入ってきます。
個室内もすべて木目調にまとめられています。写真は頭側です。
足のほうには浴衣と枕、掛け布団がまとめられています。
足下にはゴミ袋がむき出しのまま備え付けられています。箱に入れるよりも簡単に回収できるからでしょうか。
コントロールパネルは室内の電気を操作できます。SOSボタンや目覚まし時計、ヒーターのほか、NHK-FMが聴けるラジオが備え付けられています。
モバイラーには嬉しいコンセントもあります。「カミソリ専用」と書かれていますが、モバイル端末の充電もできます。
入り口の鍵は暗証番号式で4桁の数字で鍵をかけます。食堂車は連結されておらず、車内販売もないため、食事はあらかじめ駅で買っておく必要があります。シャワールームはシングルデラックスの客は専用のシャワールームが無料で利用でき、その他の座席では共通のシャワールームを利用できますが、シャワー券を購入する必要があります。サンライズ出雲のイラストの入ったタオルも買うことができます。
さすがに新しい車両のため、車内はきれいです。サンライズ出雲の内装は住宅メーカーミサワホームと共同で開発されたそうで、さすがに居住空間の心地よさはよかったです。
なんといっても窓が広いのが嬉しいです。景色が広々と見えます。しかも、この広い窓を独り占めです。何とも贅沢じゃないですか。
遅れは広がる…
広い窓からの景色はすばらしいものです。ベッドに座って変わりゆく景色を眺めるのは気分がいいものです。夜が明けて、山々をぬって走って行くサンライズ出雲の景色は見物です。
ところが…
「昨日の大雨の影響で1時間ほど遅れて運転しています」
え、どこで1時間も遅れたの?
20分遅れだったのに…
寝台特急としてはめずらしい最高時速130キロの特急のはずなのに…
おかげで石見銀山の大久保間歩の入坑見学ツアーはキャンセルです。
岡山で切り離し作業
サンライズ出雲はサンライズ瀬戸と連結された状態で東京を出発します。先頭の1号車から7号車までがサンライズ瀬戸、8号車から14号車までがサンライズ出雲です。
サンライズ出雲、サンライズ瀬戸の切り離し作業はひとつのイベントのようで、乗車した一番後ろの14号車から駆けつけると、すでに作業が始まっていて見物客も集まっています。切り離し作業は結構サクサク作業が進みます。ぐずぐずしていると目撃できません。
私が駆けつけたときも、すでに切り離し作業の途中でした。連結作業が終わるとすぐに発車になります。乗り遅れないように急いで戻りました。
その後は遅れもなく、順調に進み無事に出雲市に到着しました。
出雲市では山陰本線各駅停車に乗り換えて石見銀山のある大田市に向かいます。サンライズ出雲のあとからきたやくもの接続を待って各駅停車が発車しました。
遅れはあったものの車内は過ごしやすいです。広い窓で景色を楽しめました。朝早くドタバタしながら新幹線を乗り継いでいくなら、サンライズ出雲を利用したゆったりと過ごしながら移動するほうが気持ちのゆとりが持てます。
今回の旅で実感しましたが、西の電車はけっこう平気で遅れます。スケジュールには余裕を持って望んだほうがいいでしょう。