台風21号と東海道新幹線での移動

台風21号接近に伴い、交通機関はことごとく運休や間引き運転、遅延となり、駅には移動手段をなくした人で溢れかえっています。

台風が近づいているときに限って出張で名古屋まで行かなくてはいけないのは、神が試練を与えたもうたと解釈してもいいのでしょうか。雨男を限界突破するまで凸ると台風男にクラスチェンジしたりするのでしょうか。

仕事で名古屋に前泊で行かなくてはいけないのに、こんな日に限って台風だなんてなんてついてないのでしょう。

自然というのは恐ろしく、人間ごときが敵う相手ではありません。大人しくして、ことが過ぎるのを待つのが吉です。それに、右往左往したって状況は変わりませんからね。のんびりと構えて、状況に流されればいいのです。

ということで、東京駅に着いたらまずは大丸東京店へ。3階にある京橋千疋屋でハヤシライスをいただきました。駅チカや八重洲地下街は行き場を失った人で溢れていると予想して、最初から高価格帯の店を狙いました。ゆっくりしたいですからね。

そこで閉店まで時間を潰して(といっても1時間ほどしかなかったですけど)、駅に向かいます。東海道新幹線は架線が切れて復旧作業中とのこと。台風の中、復旧作業にあたるプロフェッショナルがいると思うと頭が下がります。復旧の目処は立っていないそうで、駅員には頻繁に状況確認に来る人で、対応に忙しそう。

回数券を会社から渡されているので、指定席を買っておくなら最終が狙い目かなと思い、駅員に相談します。

「回数券なら最終を買っておくのが正解だと思いますか?」

「う〜ん、そうですね。最終を買っておいてダメなら翌朝に変更できます」

「買ったのが過ぎると自由席になりますよね?」

「いや、今日の日付が入っていれば変更はできます」

なんと、これは知らなかったです。というか、災害時の特例なのかもしれません。変更ができるという話を聞いて、早速ながら最終の指定席を予約します。

名古屋行きの最終は22時発のひかり539号。ひかりに乗るのは久しぶりです。特にのぞみが走り始めてから、ひかりに乗る機会はほとんどなかったですから。あとはこだまに乗れば、東海道新幹線は制覇になります。

切符を買ったら八重洲地下街に新しくできたスターバックスに向かい、アイスコーヒーとニューヨークチーズケーキを食べながら待ちます。

21時20分ごろに新幹線の改札前に向かい、21時15分に臨時のこだまが出たという情報と、次にいつ出るかわからないという情報を駅員が問い合わせてきた客に話すのを聞きながら、ようすをみます。

21時30分を過ぎて少し経ってから、電光掲示板に「のぞみ271号 20:20 名古屋 遅れ約1時間10分」が表示されました。駅員がグリーン席以外は自由席扱いと話しているのを聞いて、決断しました。これで行こうと。

改札を抜け、走ってホームまで向かい、列に並びます。行き先は名古屋で、停車駅は品川、新横浜となっていましたが、新富士までは各駅に止まり、その次が名古屋と案内がありました。

そして並ぶこと30分、停車していた新幹線のドアが開き、ようやく車内に入ることができました。

22時09分に信号が変わり次第の発車という案内あり。アナウンスでは、はっきりと「臨時ののぞみ271号」案内がありました。

22時15分に発車ベルが鳴り始め、16分になり終わって発車。

その後の停車時間はこんな感じです。

22時22分 品川着。

22時24分 品川発。

22時35分 新横浜着。

22時36分 新横浜発。

22時51分 小田原着。

22時52分 小田原発。

22時59分 熱海着。

23時01分 熱海発。

23時07分 三島着。

23時08分 三島発。

23時14分 なんと、車内販売ワゴンがやって来る。

23時16分 新富士に近づいて雨が窓を叩きつけ始める。

23時17分 新富士着。

23時18分 新富士発。

24時13分 名古屋駅直前で信号待ち。

24時24分 名古屋着。

名古屋駅で我慢していたトイレを済ませて自動改札を抜けると、切符に遅延の文字が印字されて返ってきました。回数券ですが、2時間以上の遅れがあるので、特急料金の精算ができそうです。

名古屋の市営地下鉄はすでに営業を終了していましたので、ホテルまではタクシーで行きました。

もう当日中には移動は難しいと思っていましたが、諦めずに待ち続けたのが良かったのだと思います。

やはり、こういうトラブル時は、改札前にいて、リアルタイムで状況を把握できるようにしておいたほうがいいですね。ネットで運行状況やSNSの書き込みだけを頼りにしていたら、いまごろは名古屋にいなかったでしょう。

Follow me!

Feedlyで新着記事をチェックしよう!

Feedlyでフォローしておけば、新着記事をチェックすることができます。ぜひ、この機会にFeedlyに追加しておきましょう。