キーボードとマウスにこだわろう
パソコンを購入すれば、必ずキーボードとマウスがついてくる。新しいパソコンは性能も抜群だし、きれいだし気分もいいものである。だが、ちょっと待ってほしい。キーボードやマウスは無料でついてきたものを使っているだろうか、それともオプションでお金を払って購入したものだろうか。
落ち着いて聞いてほしい。
キーボードやマウスにもう少しお金をかけて、いいものをそろえてみてはどうだろうか。いや、新しく買ったパソコンについてきたキーボードとマウスをそのまま取り替えるのはもったいないのはすごくわかる。これから買う人は、CPUやハードディスクを追求する前にキーボードとマウスを選んでからスペックを決めてみてはどうだろう。まず、予算をキーボードとマウスに割り当ててしまう。残りの予算内で最大のスペックのパソコンを購入するようにしてみるのだ。
キーボードやマウスはヒューマンインターフェースといわれていて人間とパソコンの橋渡しをするものだ。人間の入力する文字やマウスを動かす手の動きをパソコンに伝える役割を持っている。人が直接触れる部分なのである。だからこそ、こだわってもらいたいのだ。
マウスが握りにくければすぐに腕が疲れてしまう。キーボードが入力しにくければ、文章を書くのだって大変だ。よく聞いてもらいたい。CPUがいくら高速でもハードディスクの容量がいくら多くても、使う人間が快適でなければやがて使うのが嫌になってしまうだろう。パソコンは疲れるものだという印象は持ってもらいたくない。
キーボードやマウスにこだわって自分が使いやすいものを選ぶと、パソコンを使うのが楽しくなるし、豊かな気持ちにもなる。疲れにくいマウスとキーボードにより、パソコンでこなす作業量も必然的に増えてるし、より生産的になる。もちろん、CPUやハードディスクのスペックも含めてすべてよければ問題はないが、誰にだって予算というものはある。であれば、その予算の割り当ての優先順位をキーボードとマウスについて高くしてあげよう。
マウスもキーボードもできれば実際に触ってみてから気に入ったものを購入するようにしたい。特にマウスは手の大きさや握った感触の好き嫌いが大きいので、実機を触れる店で購入をお勧めする。
キーボードもできれば実際にキーを押してみて気に入った感触のものを選びたい。できれば疲れにくいキーボードがいい。ある程度高級なものは、疲れにくい構造となっている。1万7、8千円も出せば最高なものが手に入る。ちなみに私は富士通コンポーネントのリベルタッチ(Libertouch)を愛用している。
入力デバイスが疲れにくいということは、はじめはぴんとこないかもしれないが、後々になって効いてくる。作業量が多くなったときに、疲れ果ててしまうか作業を続けることができるかは大きな違いだ。ものが悪ければ腱鞘炎にだってなりかねない。ちょっとした負荷なので、短い作業では気にならないが、長く作業を続けていると、小さい負荷が大きく効いてくる。体を痛めてしまってからでは遅いのだ。
キーボードとマウスにこだわること、それは作業効率を上げることだけでなく、自分の体をいたわることにもつながるのだ。