WordPressの新しいエディターGutenbergを試してみる

WordPressで開発中の新しいエディターGutenbergがお試しできます。

WordPressを4.9.8にバージョンアップすると、ダッシュボードのページになにやら大きめの案内が表示されます。Gutenbergという新しいエディターで開発中のものを試すことができます。プラグインとしてインストールして有効化しなければ使えませんので、お試しは強制ではなく、また元に戻すこともできます。

次のメジャーバージョンアップから採用されるとのことで、まだ準備ができていない人向けに旧エディターのインストールのボタンも用意されています。問題がなければ新しいエディターに移行すればいいと個人的には思いますが、旧エディターのほうが使いやすいという方は、移行しなくてもいいオプションが用意されています。ただ、おそらく今後は新しいエディターがメインになっていくので、早めに移行はしたほうがいいと思いますし、そのほうが早く慣れるので、慣れないからと旧エディターに固執するのはもったいないとは思います。

肝心の使い心地はどうかというと、段落が明確になるUIで好みが分かれるとは思いますが、個人的には段落のサイズ感が明確になってわかりやすいと感じました。

段落が「ブロック」という単位で別れて、ブロックごとに位置の上下を移動できるようになっています。また、1ブロックでブロックタイプを設定でき、見出しやリストなど設定できるようになっているので、文章をかいたあとの編集の作業がやりやすくなった印象を受けます。文字の書式設定やリンク設定も段落のすぐ上にUIが表示されるように変更されているので、使いやすくなった印象です。

モバイル側はビジュアルエディターを使っているとスクロールできないのは開発中だからでしょうか。まあ、既存のエディターもビジュアルエディターの場合はスクロールできず、隅っこのエディターの枠の外をスワイプしてやっとスクロールできるという仕様なので、モバイル環境で使いづらいのは変わりません。

コードハイライトのプラグインも対応していなかったり、コードエディターでみると「<!– wp:paragraph –>」という余分なコードがいくつも入ったりで、エディターの機能を動作させるために、余分なコメント行を追加している感じで、コードエディターで見ると、若干の不安は残ります。

とはいうものの、新しくカバー画像という機能があり、画像の上にテキストをその場で載せることができるので、Photoshopなどで編集しなくてもテキスト入りの画像を手軽に表示させることができます。ただ、画像サイズが細かく設定できなかったり、中途半端さは否めません。なお、カバー画像はプラグインを停止すると表示されなくなります。

現在は開発中ということなので、これからいろいろ改善はされていくのだと思いますが、余分なコードが入る分、ちゃんと壊れないようにしてもらいたいということと、あとはプラグインの対応状況によって導入するかどうかを決めていけばいいのかなと思いました。

なお、この文章は途中までGutenbergで書いてみましたが、まだまだだと感じて機能を停止して、このセンテンスからクラシックな環境で書いています。

もっとも、ほとんどのWordPressユーザーはブラウザー上のエディターなどを使わず、UlyssesなどのWordPressに対応している使いやすいエディターアプリを使って編集してアップロードするということが多いと思いますので、新しく導入されるエディターの恩恵を強く受けるかどうかというのは微妙なところだと思います。

ということで、私は自分が使っているプラグインの対応状況から、導入は正式リリースまで待ってみたいと思いました。

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