Read It Laterであとで読む

情報の洪水が押し寄せる現代、効率よく情報を仕入れることは重要である。さまざまな情報の中から自分にとって重要なもののみをじっくり読みたい。そんなときは情報を、ざっと目に通す「探すフェーズ」とあとでじっくりと「読み込むフェーズ」に分けるとうまくいく。


インターネットが日本に広がってからもう何年ぐらい経ったであろうか。人々はインターネットを使いこなしてさまざまな情報を手に入れている。インターネットが広がる前は主な情報源は新聞や雑誌、本とテレビやラジオなどのメディアであった。だが、インターネットというメディアが出てきてから、既存のメディアがどんどんみすぼらしいものに変化していく感覚がある。それほど強力なメディアの登場だった。

インターネットのおかげで一般の人でも情報通になることができる。新聞やテレビなどの既存メディアの嘘、ねつ造や都合のいい誘導も見破れるようになった。一方でひとりひとりが情報を多量に処理しなくてはいけなくなり、インターネットにかかり切り状態になり、つねに新鮮な情報を追い続けるような構造ができあがってしまった。また、インターネットでも嘘やねつ造情報が多く出回っており、それらに振り回されて実害を被ってしまうケースもある。

インターネットでひとりひとりが膨大な情報にアクセスできるということは、情報の取捨選択は自分で行わなくてはいけないし、情報の信憑性の確認も各自が行う必要がある。既存のメディアでは情報は受け身であったが、インターネットでは能動的に情報を取得しにいかなくてはいけない。インターネットの利用が広がった情報化時代では、情報をどう処理するかは自己責任となる。自分で取ってきた情報を信じたために実害を被った場合は、完全に自己責任である。これは受動的だったそれまでのメディアにはなかったことであるし、これまでと同じ感覚でインターネットの情報に触れていると痛い目を見るということだ。

だから、個人が効率よく情報を処理する手段を身につけなければならない。そのようなとき、いかに大量の情報の中から自分にとって有益な情報を見つけ出すかということが重要になってくるし、その情報をしっかりと自分のものにできるかを確認する必要も出てくる。そのためにはさまざまなツールを利用して情報を処理する必要がある。

前回の記事「NewsRob ProでAndroidからGoogle Readerと同期」ではGoogle ReaderにアクセスできるAndroidアプリを紹介した。Google ReaderやGoogle Newsではいかに多量の情報に浅く触れるかを重視する必要がある。膨大な情報量なので、ひとつひとつの情報に深く触れていてはあっという間に地球が滅亡してしまう(そんなに時間はかからないか?)。

今回はそれらで浅く触れた情報を拾い上げて深く触れるためのツールを紹介したい。それがRead It Laterだ。その名の通り、あとで読むためのWebサービスである。Google Readerに設定しておけば、記事をRead It Laterサービスに飛ばして保存しておくことができる(正確に書くと記事のURLなので、元のURLがなくなればあとで見ることはできない)。

流れとしては、Google Readerで情報にざっと目を通す。その中で気になる記事があったら、Read It LaterにURLを飛ばしてあとでじっくりと記事を読み込む。

このやり方でかなり情報を効率的に処理できるようになる。このRead It LaterはAndroidなどのスマートフォン向けのアプリもあるので、移動中に記事をチェックすることもできる。

そして、このサービスの最もいいところは、広告やレイアウトを省いて純粋に記事のみにしてくれるところだ。本当に読みやすい形にしてくれるので、ちょっとした記事でもRead It Laterに飛ばして読んだほうがストレスなく記事を読むことができる。気になる記事をEvernoteに保存しておくにしても、Read It Laterに飛ばしてからのほうが余計なレイアウトを除去してくれるので、きれいな形で保存しておくことができる。

アプリは有料だが、サービス自体は無料だ。とりあえず登録すれば無料で使い始めることができる。アプリは購入することを強くおすすめしたい。やはりスマートフォンで確認できるということは、便利さが違ってくる。たった数百円で利便性が遙かに向上するなら払う価値はある。

また、有料サービスでDigestというものもある。新聞記事のようにレイアウトしてくれるサービスだが、私は登録したもののいまいち利用価値を見いだしていないが、タブレット端末を所有している人ならピンとくるのかもしれない。

情報を効率よく処理するためにGoogle ReaderからRead It Later、Read It LaterからEvernoteという流れを作れば、必要な情報を効率よく残すことができる。情報に溺れないようにツールを使ってうまく情報化社会を生きていこう。

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