ムーとニュートンは同じ棚に置いてある

学研のムーと科学雑誌ニュートンは、本屋では同じ棚に置いてあります。これが意味するところは、どちらもサイエンスであるということです。

学研ムーはUFOやUMA、異星人や超古代文明、超能力や怪奇現象を扱う雑誌として有名です。これらの現象は一般的にオカルトと言われています。科学者の認識は、現実には存在しないものを取り扱っているのだと。非科学的であると言われます。

しかし、どうでしょうか。現在の科学で解明されている事象はほんの一部にすぎません。わかっていないことが多いのです。ほんの一部しかわかっていないのに、すべてを知っているかのようなふりをして、自分たちの考え方に合わないことを頑なに否定しているにすぎません。わからないことを素直にわからないことと認めず、それは嘘だと、現実にはありえないとして受け入れないことは、傲慢な態度ではないでしょうか。

わからないことはわからないこととして研究を進めればいいだけのことです。それを研究すらせずに非科学的であると頭ごなしに否定するのは、狭い見識であると言わざるをえません。

本屋の店員はそういうことに薄々気がついているのです。だから、ニュートンとムーは同じ棚に並べられていることが多い。本屋というのはさまざまな考え方を受け入れて、それらの本を品揃えとして準備しなくてはいけません。考え方を受け入れるプロが、ムーはニュートンと同じと判断しているのです。

もしかしたら、ムーで特集している事象が科学的に解明されたら、その事象は掲載雑誌がムーからニュートンに移るかもしれません。つまり、科学的、非科学的というのは紙一重であり、ある瞬間に非科学的と言われていたことが、科学的に立証される可能性もあるわけです。

つまり、ムーとニュートンが同じ棚に並んでいるというのは、そういうことなのです。

知らんけど。

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