道にネギ

ネギが道に落ちているわけがない。そんな常識は捨てたほうがいいです。いや、そもそも常識なのでしょうか。

道にはネギが落ちているものです。でも、ほとんどの人が反論すると思います。道にネギが落ちているわけがないと。

反論までいかずとも、そう心の中でそう思っている人も多いことでしょう。いや、むしろ思っていない人がほとんどなのでしょうか。当たり前すぎて、そういう発想にすら至らない。

なにごとも、あらゆる可能性を考えておいたほうがいいものです。そう、道にネギが落ちている可能性も。

落としたのとまではいいとして、なぜ拾わなかったのでしょうか。

これほど大きなものを落としておいて気がつかないというのは、かなりのあわてんぼうさんか、ネギひとつを拾う時間も惜しいぐらい急いでいたか。

お店で買って袋に入ったままの状態で落ちていました。まだ新品なのです。

拾われていないということは、警察にも届けられていないということです。これは落とし物として警察に届けたほうがいいのかもしれませんが、警察が生ものをどれだけ保存してくれるかも不明です。

持ち主が見つからないまま3ヶ月間経つとどうなるか知っていますか? 拾い主のものとなるのです。その頃、このネギは原型をとどめていないでしょう。そんなものを、たまたま拾ったからといって押し付けられても困ります。

買った人にさえ忘れ去られた悲しみのネギ。こんなはずじゃなかったと嘆いていることでしょう。あなたはその後、どうなったのでしょうか。

ネギの地縛霊が出ないことを祈りながら…

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