高齢者にiPadを渡すときの5つのポイント

両親にiPadを渡してみました。そのときにやったことをまとめてみましたので、同じように高齢者にiPadをプレゼントしようと思っているときに参考にしてみてください。

高齢者だからITの便利さを享受できないというのは悲しいことです。ITって高齢者にとってみれば、なんだか難しくてよくわからないものに映ります。パソコンなんて自分には使えないと思っている人がほとんどです。そんな敷居を低くしてくれるのがiPadです。

ということで、両親にiPadをそれぞれにひとつずつプレゼントしてみました。ふたりでひとつのiPadにしなかった理由は、どちらかのみが使ってもう片方が触りもしないという状況を作りたくなかったからです。それぞれにひとつずつ自分専用のiPadがあれば、もう触らざるを得なくなります。使わないともったいないという状況に追い込むことで、いち早く慣れ親しんでもらうことができると考えたからです。

設定済みの状態で渡す

設定のところからいろいろと入力させて覚えさせるという方法もあるかもしれませんが、それはある程度がジェットに触ったことがある人向けです。ガジェットにまったく興味がなかった人にiPadを使ってもらう場合、簡単な入力ですら敷居が高いのです。そして、最初の入力は意外と面倒です。Apple IDとは何ぞやとかiCloudとは何ぞやとか、そういうのは高齢者にはわかりません。電源を入れたらすぐに使える状態で渡してあげる必要があります。

メールアドレスやらパスワードやらはこちらで控えておきましょう。ITに慣れ親しんでいない高齢者にはハードルが高すぎます。その上で紙にでも書いて渡して、失くさないところにしまっておけと言っておきましょう。渡しておけば、慣れ親しんで使えるようになったときに自分で使うことができます。おそらく、最初は冷蔵庫に磁石でくっつけた状態で放置だと思います。

使いそうなアプリを入れておく

興味がありそうなアプリをあらかじめ予測して入れておいてあげます。絵が好きな人なら簡単なお絵描きアプリがあるといいでしょう。ニュースや番組表、料理をするならレシピを見ることができるアプリを入れておきます。慣れるためにできるだけ触ってもらう必要がありますから、興味がないアプリを入れても触らずに埃がかぶって終わりになるだけです。使いたくなるようなアプリを入れておいてあげましょう。アプリで設定が必要なら、あらかじめ設定までしておきます。

高齢者は意外にテレビが好きなので、番組表は必須でしょう。新聞の記事が読めるアプリも入れておくといいでしょう。「朝日新聞は読めないの?」とか意外に聞かれたりします。そんなときに、「朝日新聞なんて…」とか否定して自分の主張を押し付けないことが大切です。

あとはiPadはこんなにすごいんだと感動するようなアプリを入れておきます。iBookとか青空文庫のアプリを紹介すると「本も読めるんだ」と意外に感動してくれますし、Google Earthを見せるともう驚くばかりです。

興味のありそうなゲームを入れておく

操作に慣れてもらうにはできるだけ触ってもらわなければなりません。用事があるときしか触らないのではなく、用事がないときにでも軽くゲームで楽しんでもらうことで、iPadというガジェットに慣れることができます。

クロスワードパズルが好きならそういうアプリ、トランプゲームが好きなら代表的なトランプゲームをいくつか入れておきます。将棋や囲碁もアプリがありますので入れておきます。興味があるゲームがあることで、自然に触る機会を増やすことができるのです。

基本操作と代表的なアプリの使い方を教える

iPadはどんな人でも簡単に使いこなせるようになるなんてのは、幻想とはいわないまでもITに触れたことがない高齢者にとってはハードルが高いことです。ガラケーですら使いこなせていないならなおさらです。だから、基本操作をまずやってもらいながら説明します。電源の入れ方、電源の落とし方、ロック画面の解除方法、何かあったらホームボタンを押せば元に戻れることなど基本操作を説明します。あまり一度に多くのことを説明しても頭に入らないでしょうから、本当に基本操作のみです。

操作説明のついでに代表的なアプリの説明もしてしまいます。カメラの使い方、撮影した写真の見方、ニュースアプリの使い方など、説明する基本操作で使えるアプリの説明をします。あまり難しいことを要求するアプリの説明はさけて、簡単な操作で使うことができるアプリにしぼります。必要なら追々説明していけばいいだけですから。

まずは情報取得から

入力ってハードル高いです。もちろん、検索ワードを入れたりするぐらいの入力は基本説明のときに教えますが、情報発信を要求するアプリはさけておきます。ある程度の入力に慣れてからでも遅くはありません。数回のタップで今日のニュースが読めたり、今日のテレビ番組を調べることができたり、拡大して文字を読むことができたり、本を読むことができたり、情報取得を中心に教えます。情報発信だったり、頻繁な入力を要求するアプリはもっと慣れたあとにしましょう。難しいことを説明して「自分には無理だ」と思われてしまったらアウトです。

まとめ

まずは手にとってもらうこと、多く触ってもらうことを目標としましょう。いきなり理想を求めてはいけません。誰だって始めて手に取るものを触るときには躊躇するものです。iPadはユーザビリティに優れているから、渡すだけで使いこなせるようになるんだなんて思ってはいけません。一昔前の人間には想像すらできないことができてしまうことがiPadなのですから、一昔前の人間に渡すときには、彼らが理解できる言葉でわかりやすく説明してあげる必要があります。「難しい」と思われるとiPadに対して壁を作ってしまうので、「すごい」と「簡単」を強調した説明をしておくといいでしょう。

高齢者にITに慣れ親しんでもらうのは、ちょっと前までは難しいことでしたが、いまはiPadがあります。iPadがきっかけとなって高齢者でもIT社会にどんどんとけ込んでいけるようになれば、「もっと長生きしないと」なんて思ってもらえるはずです。iPadは高齢者がITに慣れるためのベストソリューションだと思います。ボケ防止にもなることでしょうし、いいことずくめです。

この夏、両親にiPadをプレゼントしてみるのはいかがでしょうか。

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