男がヘアサロンに通いたくなる5つの条件
ヘアサロンといえば女性が行くところのイメージがまだまだ強くて、男性が行くのには勇気がいるところです。男性が気兼ねなく行けるヘアサロンはどういうところか、これまでの自分の体験をふまえて考えてみたいと思います。
ヘアサロンに行く男性は増えてきていますが、まだまだ男性よりも女性のほうが多いです。ヘアサロンというとちょっとおしゃれな感じがして気軽に行きにくい印象があります。ヘアサロンはおしゃれを作るところですから店の雰囲気がおしゃれな雰囲気があり、精一杯おしゃれしていかなくてはという気持ちにさせて慣れない男性を躊躇させてしまいます。
私も床屋からヘアサロンへの鞍替えは勇気のいる行為でした。きっかけは引っ越しです。引っ越したことによって小学生のころから髪の面倒をみてくれた床屋から離れてしまい、新しい場所を探さなくてはいけなくなりました。せっかく髪を切る場所を変えるなら、いっそのこと床屋からヘアサロンに変えてみようと思ったのが私のヘアサロン通いの始まりです。
ヘアサロンを変えるにあたって、仕事帰りの立ち寄ることができるように都内の何店舗か試してみました。この経験から、男がヘアサロンで居心地がよくなるのはどういうところかを書いていきたいと思います。
男性客に対する場違い感があるとダメ
入っていくと感じる冷たい視線、まるでお前のくる場所じゃないと言わんばかりのオーラ、「君、何しにきたの?」と言われているような印象を与える慣れない男性客への接客、これだけで男性は自信喪失してしまいます。珍しいものを見るような視線だったり、上から目線の対応だったり、妙によそよそしい印象を与える行動だったり、そういう雰囲気を感じると男性は「ここは俺の来る場所じゃないな」と思い、二度と足を踏み入れないことでしょう。
女性客に接するように自然な接客であれば、そういった場違い感を感じることはありません。自然に対応してもらいたいものです。
おしゃべりの割合を少なめに
はじめからおわりまで延々と話されるとさすがに疲れます。女性は話すことが好きな人が多いようですが、男性は静かに過ごしたい人が多いものです。話すこと自体は全然かまわないのですが度が過ぎます。少しは黙っとけと言いたくなるぐらいおしゃべりな美容師さんが多いです。女性客が多いからそうなるのでしょうが、男性客に接するときは静かな時間も作ってもらいたいです。
慣れてくれば男性客のほうから少しずつ話しかけるようにもなってきます。おしゃべりの割合も少しは増えてくるでしょう。そういったときに答えてもらえれば、居心地よいと感じられて、安心して通えるヘアサロンだなと思えてきます。髪を切ってもらったり、頭を洗ってもらっているときぐらいゆったりと過ごしたいのです。
「何センチ切りますか?」とか訊いてくるな
知るかボケ!
いや、本当にこれは困ります。だって、何センチ切ればまともに見える髪型になるかとかまったくわかりませんし、想像もできません。素人である客にそういうことを訊いて、その通りに切ってかっこいい髪型になるとは思えません。
それ考えるのはプロである美容師さんの仕事だろうと。
男性はほとんどの場合、大きくイメチェンしたいかいつも通りにしてもらいたいかのどちらかです。初めてのヘアサロンを訪れるときと自分から変えたいと言ったときは前者で、ほとんどの場合は後者です。前者の場合はヘアカタログなんかでプロの目から見て似合う髪型をアドバイスしてもらえるとうれしいですし、後者の場合はよけいなやり取りをせずに座っていたら出来上がっていたぐらいがうれしいものです。
自分の髪型に自信があって、どこをどれだけ切ればかっこよくなるか完璧に把握している男性はほとんどいません。プロである美容師さんに流行の髪型や顔に似合う髪型を提案してもらいたいと思っているものです。こうするともっとかっこ良くなるよとか、こういった髪型のほうがクールに見えるよとか、自分が思いもしなかったようなアドバイスがあるとうれしいものです。
そういったアドバイスをもとに全体で最適化してもらえれば髪の長さなんてどうでもいいのです。
男性優遇サービス
女性客が多い中で少しでも男性客を増やそうとしているのか、男性を優遇するサービスを実施しているヘアサロンは多いです。そして、こういうサービスは地味にうれしいものです。だって世の中を見渡すと女性専用だったり女性優遇だったり、女性の待遇がいいことが多いじゃないですか。そんな中で男性を優遇してくれるなんてヘアサロンぐらいなものですよ。
価格面の優遇だったり、プラスアルファのサービスだったり、男性に対してのサービスがあるとまた行きたくなると思います。女性が特別扱いを受けやすい世の中での男性優遇は心をくすぐられます。例えば、顔のマッサージなんてサービスは化粧をしている女性は無理な話です。眉毛を整えるサービスなんかも、女性なら自分でやっていることでしょう。そういった、男性が普段あまり気にしなさそうなところでおしゃれの手伝いをしてもらえるとうれしいです。
ただ、価格面の優遇に関して、女性よりも割り引いてくれるのはうれしいのですが、いぜん高額だったりする場合もあります。男性客を相手にする場合、ヘアサロンの競合は他のヘアサロンではなく床屋です。男性客に、「高い割にはサービスも悪いし居心地も悪いし、俺は床屋でいいや」と思われないような価格やサービスでのアピールが大切だと思います。
ヘアサロンは法的に髭剃りはできません。この髭剃りができないというポイントは非常に不利です。男性客にとって、髭剃りがしてもらえないことを大きく上回るだけのサービスや接客のよさがないとヘアサロンに行こうとは思わないものです。
* 現状、厚生労働省は「化粧に附随した軽い程度の「顔そり」は化粧の一部として美容師がこれを行つてもさしつかえない」(旧厚生省)と通達しているが、本格的な髭剃りは理髪店の仕事であるという見解のようです。
とろけるようなヘッドマッサージ
これがあれば多少嫌な思いをしてもまた通いたくなると思わせてくれる魔法のサービスだと個人的には思います。頭皮をきれいにするというジェルのスースーする感じとか、痛気持ちいいぐらいの心地よい頭皮へのマッサージとか、癒される至福のひとときを味わえるサービスがあると、もうこれだけのために通ってもいいと思えてしまいます。
おわりに
いろいろ書いてきましたが、いま通っているヘアサロンは居心地がよく、話しかけるタイミングを計ってくれるし、髪型に対して小難しいことをたずねてこないし、男性に対する特別なサービスもあり、ヘッドマッサージが最高だということです。
男性にとって居心地のいい通いやすいヘアサロンが増えれば、もっとかっこいい男性がこの世にあふれるのではないのでしょうか。