コピーライトの正しい書き方 その著作権表示は間違えてる!

その著作権表示、間違えてますよ。正しいコピーライトの書き方知ってますか?

ホームページやブログ、アプリなどに著作権表示を行うことが多いです。一般的に見られる著作権表示には次のようなものがあります。

  • Copyright (C) 2013 ~~. All right reserved.
  • Copyright 2013 ~~.

この表記方法、本当に正しいのでしょうか?

著作権表示の根拠

国によって著作権に関して無方式主義と方式主義があります。無方式主義とは著作物が誕生した段階で自動的に著作権が何の手続きもなく発生するというもの。日本も無方式主義です。方式主義とは著作権を行使するために登録したり手続きが必要なものです。

この無方式主義と方式主義の国家間で著作権を保護するために万国著作権条約が締結されました。無方式主義の国では著作権は保護されますが、その無方式主義の著作物が方式主義の国で著作権を行使するために、著作権表示をするように定めたものです。

正しい著作権表示

その万国著作権表示の書式は次のように定められています。

  • 丸C(©)
  • 著作権者の名前
  • 最初の発行年

順番は定められていませんが、最低この3つが必要になってきます。

例えば、2010年に発行されたホームページで著作権表示をする場合は、次のような表記が正しい表記となります。

  • © 2010 ~~
  • © ~~ 2010

著作権の最新の表記があっても問題ないので、次のような表記も正しい表記となります。

  • © 2010 – 2013 ~~
  • © ~~ 2010-2013

間違えている著作権表示

万国著作権表示では、最初の発行年を表記することになっていますので、最新の表記だけは間違いです。次のような表記は間違えています。

  • Copyright (C) 2013 ~~. All right reserved.
  • Copyright 2013 ~~.

年初めに毎年、著作権表示の年号を最新に更新しなくてはと思っている人は多いと思いますが、実はそんな必要はないのですね。また、万国著作権表示では「©」が正しい表示の要件となっていますので「 (C) 」や「Copyright」だけでは正しい表記とはいえません。

「All right reserved.」はいらないのかという疑問もあるかと思いますが、必要ありません。「All right reserved.」はブエノスアイレス条約における著作権表記です。ブエノスアイレス条約の加盟国で著作権が保護されますが、日本はブエノスアイレス条約の加盟国ではありませんので必要ありません。

また、ブエノスアイレス条約のすべての加盟国が、現在ではベルヌ条約に加盟しています。ベルヌ条約は無方式主義の条約ですので、そもそも著作権表記はいらないのです。なので、過去にも現在にも「All right reserved.」は必要ないのです。アメリカがブエノスアイレス条約の加盟国なので、アメリカの著作物で「All right reserved.」をよく見かけますが、それをそのまままねして表記して、それが慣習となって、とりあえず表記しておけという勢いだけで表記している例が多いと思います。

まとめ

今回、ちょっと疑問に思って調べてみましたが、当たり前だと思っていたことでも、ちゃんと調べると案外間違えているということが多いものです。ちょっとWikipediaを引いてみるだけでも正しい知識を得ることができますので、当たり前のことでも時間を見つけて調べるといいかもしれません。

実はこのブログでも冒頭のような最新の発行年を更新する表記をしていましたが、去年ぐらいから今回のことに気づいて表記を直しています。

著作権表示を自動更新するスクリプトをがんばって組んじゃっている人は、この記事を読んだらぜひ外してみてください。余分な処理が発生しないし、コードもシンプルになります。

もっとも、企業などの場合は担当者がこの知識を持っていても、意思決定者が「著作権表示が最新になっていないじゃないか!」とか言い出したら面倒なので、最新の表記にしているという例もあるようです。

せっかく表示するなら正しく表示するようにしたいものですね。

参考資料: 著作権表示 – Wikipedia

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