自分で変えられないことを気にしないようにする
人の心はさまざまなものに影響されやすい。自分で変えられないことを心配しないようにすると心配事がなくなる。
人は生きているとさまざまなものに影響を受ける。特に心理的に影響を受けることが多いのではないだろうか。例えば、こんなことにイライラしたり心配したりしてはいないだろうか。天気が悪いこと、経済情勢が不安定なこと、政治不信な状態であること、エレベーターがなかなか来ないこと、電車が遅延したこと、待ち合わせた人が遅刻したこと。
これらのことは自分で変えることができない。天気が悪いのは地球の気象現象なので誰もどうすることができない。経済情勢が不安定なことは世界レベルの話であるし、政治不信なのは国レベルの話である。これらも自分がひとりで変えられることではない。エレベーターが来ないことも、エレベーターの他の階での利用状況によるし、電車の遅延は鉄道会社の都合や突発的な事故によるもので変えることができない。待ち合わせに遅刻した人はその人が何らかの都合で遅れているので自分がどうすることもできない。
自分で変えられないことを気にしても仕方がない。なぜなら、自分で変えることができないからだ。自分で変えることができるのであれば、気にして行動すれば状況を変えることができるかもしれない。だが、自分で変えることができないことであれば、自分が気にして行動しても変えることができない。そんな変えることができないことに対して気にする時間を使う意味はあるのだろうか。心配したりイライラしたりすることに意味はあるだろうか。意味はないはずだ。そうであれば、自分で変えることができないことを気にしないほうがいい。
するとどうだろう。不思議と心配事のほとんどは消えてなくなってしまってはいないだろうか。そんなものだ。いままで自分がどれだけ周りに振り回されていたのかを思い知らされる。
自分で変えられないことを気にするよりも、自分で変えることができることを気にしたほうが生産的である。