パソコンのストレージはSSDがおすすめ
パソコンを買うときには、できるだけスペックのいいストレスのないものを選びたい。そのときはHDDのモデルではなくSSDのモデルを選ぼう。
新しいパソコンに期待することは何だろうか。新しいOS、新しいアプリケーション、そして何といっても速い動作であろう。パソコンを買い替える理由は何だろうか。壊れたから? あるいは新しいモデルが出たから? もちろん、これらの理由もあるだろう。だが、重くなったというのはないだろうか。
壊れてもいないパソコンを買い替えるとき、やはり日々使っているパソコンに何らかの不満を持っているはずだ。その不満の一番の理由が「重い」ではないだろうか。スイッチを入れてパソコンが起動するまでに何分待つだろうか。起動して、バックグラウンドの処理が終わって実際に使えるまでどれぐらい待つだろうか。アプリケーションを起動したらすぐに起動するだろうか。
やはり、速いパソコンのほうがいい。そのためには、新しいパソコンを買うときに、パソコンの動作速度で一番のボトルネックになっている部分を考えるといい。パソコンで一番のボトルネックはCPUの速度でもメモリーの容量でもない。HDD(ハードディスクドライブ)のデータの読み書きの速度だ。HDDが一番のボトルネックなのだ。
ではボトルネックになっているHDDをどうすればいいのか。容量の大きいものを選べばいいのか。あるいはディスクの回転数の速いものを選べばいいのか。答えは「HDDを選ばなければいい」だ。
HDDでなければデータはどこに保存するのか。アプリケーションはどこに入れるのか。HDDの代わりにSSDにすればいいのだ。SSDは「Solid State Drive」の略称でHDDの代わりになる記憶装置だ。
SSDのメリットはフラッシュメモリーにデータを記録することである。HDDはディスクにデータを記録しているために、ディスクが常に回転しなくてはいけない。そして、回転しているディスクに対してヘッドを動かしてデータを読み込まなければいけない。物理的な回転数が速度に結びついているため、データの読み込みは遅い。SSDは半導体のメモリーなのでデータの読み込みは速い。
HDDに比べて消費電力が少ないのも魅力である。ディスクを回転させているHDDよりも省電力であり、物理的な可動部分がないのでHDDよりも壊れにくい。そして静かだ。速くて壊れにくくて省電力で静かでいいこと尽くめではないか。
ただ、HDDに比べて容量に応じた価格が高い。HDDの容量が3TB(テラバイト)のものが1万円を切っている中、128GB(ギガバイト)でも1万を超える。512GBなら5万、6万の世界だ。大量なデータを保存するのにはちょっとつらい。
だが、このデメリットを補えるぐらいSSDにはメリットがある。毎日パソコンのために使っている待ち時間を考えてみよう。これらの時間を有効に活用できれば、日々の生活も充実してくる。パソコンの処理が早ければ、パソコンでやる作業の時間が短縮できる。ほかのことに使える時間が増える。これは、容量の少なさを補えるメリットと考える。
考えてみれば、3TBもの容量が必要な人がどれぐらいいるだろうか。そんなに多量にビデオや音楽を保存している人は少数ではないだろうか。パソコンのデータも断捨離すればSSDでも十分に間に合うものだ。パソコンの性能をあげて、パソコン以外のことに使える時間を増やす。そのためにSSDを次のパソコンのストレージの候補に考えてみてはいかがだろうか。