日曜の昼下がり
天気のいい昼下がり――
こんな日に自宅で読書とは何とも贅沢なのだろうと思いながら、きのう図書館で借りてきた本を読みふける。昨日は雨と風がひどかったが、前借りた本の返却期限が来ていたので図書館に行ってきた。
傘を差していたが横風が強くてあまり役に立っていない。ぬれながらも図書館にたどり着くと、傘立てのところにビニールが置かれている。そして傘立てのところにはこんな張り紙がしてあった。
あ、盗られるんだ…
とはいえ、けっこう傘が置かれていたので構わずに置く。朝から雨が降りしきっていた日に傘を持ってきていない人はいないだろう。傘を持ってきていれば自分の傘を持って帰ればいいので、盗られることはないだろう。まあ、それでもたまに盗られることもあるのが世の中の常だが、そうなったらあきらめればいい。
傘を置いて本を物色してから帰る。その間10分ほど。傘はちゃんとあった。本はなるべくジャンルが偏らないように借りているが、今回は実用書に偏ってしまった。
そんな雨の中、びしょ濡れになりながら図書館に行って借りてきた本を日曜の晴れた午後に読みふける。何という贅沢。コーヒーを脇に置き、お気に入りのお香を焚いて本を読んでいると、窓から少しひんやりとした風が入ってきて肌に触れる。秋なので少し冷たいが、暖かい日なので心地よい。
休みの日というと行動的にならなければ損した気分になるという気持ちもあるが、のんびりとした時間を過ごすのもまたいいものだ。