テキスト選択時に独自のメニューを表示させているウェブサイトはユーザビリティを著しく低下させている
ウェブサイトでたまにテキストを選択すると、独自のメニューを表示するサイトがありますが、一部の例外を除いてうざいです。
ユーザーは俺様メニューを望んでいない
例えば、Yahoo!ニュースでテキストを選択すると「Yahoo!検索」が表示されます。Adobeのブログでテキストを選択すると、Facebookのアイコンと一緒に「言葉・文章をシェア」が表示されます。
はっきり言って邪魔です。MacでPopClipを使ってコピーや検索などのメニューを表示させるようにしていると、独自メニューがあるだけでPopClipが表示されません。その時点でユーザーが想定している意図とは異なるわけです。
それに、独自のメニューは押し付けがましい。自サイトに都合がいいように誘導しているつもりなのでしょうが、このような押し付けがましいメニューは俺様メニューと言ってもいいでしょう。そんなものはクリックしたくないし、選択するだけで文章が隠れるので邪魔でしかない。
独自メニューが許されるのはウェブアプリだけ
独自にメニューを表示することが許されるのは、それが意味を持ってユーザーに次の操作の選択を与えるような場合だけです。それは、GmailやOffice 365のOWAのようなメールだったり、ドキュメントの編集画面だったりする場合、つまりウェブアプリだけです。
ウェブアプリの場合、デスクトップアプリと同じようにアプリ独自のメニューを表示させて、ユーザーに操作の利便性を提供しています。ウェブサイトの独自メニューの場合は広告目当てだったりサイト側にしかメリットがない場合がほとんどですが、ウェブアプリではユーザーへのメリットが主眼に置かれています。
ユーザーへ文章の編集だったり、メールの削除や移動だったり、操作に対するショートカットの役割をしています。このように明らかにユーザーへのメリットが明確な場合にのみ独自メニューは表示すべきでしょう。
というか、通常のウェブサイトで独自メニューは不要です。
まとめ
クソみたいな俺様メニューを表示させる仕組みを作る労力があるなら、もっとコンテンツの内容を充実させたり、有益な情報を提供するための取材に時間を使ったり、そういったほうに労力を使ってもらいたいものです。