Flashが入っていないMacのSafariでビデオを見る方法
Flashが入っていないとオンラインのビデオを見ることができないときがあります。そんなときに、Flashを入れずにビデオが見れるかもしれない方法を試してみましょう。
Flashを入れていない人、入れたくない人がいます。私もそのひとりです。理由はいろいろあります。セキュリティ的に脆弱になるポイントを作りたくないためとか、Flashを使用している多くは広告ばかりで、純粋にFlashが必要になる場面がないとか、アップデートの頻度が高くてうざいとか、人それぞれの理由でFlashをインストールしていないことがあります。
ChromeにはFlashが同梱されていますので、普段はSafariを使用してFlashのコンテンツを見たいときだけChromeを使うという人もいるでしょう。それもありです。でも、見たいコンテンツがFlashビデオの場合ならChromeを使わなくてもSafariだけで見ることができるかもしれません。
その方法とは、UserAgentを変えることです。UserAgentとは、ブラウザーが自分がSafariのどのバージョンなのか、あるいはChromeなのか、Internet ExplorerなのかをWebサイトに伝える情報です。Webサイトは、UserAgentを見ることで、アクセスしてきているのがどのブラウザーなのかを判別し、ブラウザーに最適なコンテンツを表示することができるのです。
では、どうしてUserAgentを変えるとFlashビデオが見れるかもしれないのでしょうか?
iPhoneやiPadのオペレーティングシステムであるiOSはFlashに対応していません。スティーブ・ジョブズがiPhoneはFlashに対応させないと言ったから、iPhoneやiPadユーザーはFlashのコンテンツを見ることができません。当然、Flashビデオも見ることができませんが、ビデオ機能を提供している側としては、iOSユーザーにもビデオを見てもらいたいのです。
そこで、iPhoneやiPadユーザー用にFlashがなくても見ることができる形式でビデオを用意している場合があります。そして、WebサイトがiPhoneやiPadユーザーを見分けるときに使う情報がUserAgentです。だから、UserAgentをiPhoneかiPadのものに変えると、Flashがなくてもビデオを見ることができるかもしれないのです。
そんなだましのようなUserAgentを変えることができるのかというと、実はどのブラウザーでもできます。ブラウザーには通常、開発者専用のメニューというのがあり、Webサイト開発者向けの機能としてUserAgentを変更できる機能を用意しています。この開発者向けの機能を利用します。
ここではSafariの方法を紹介しますが、ChromeやFirefoxなどのブラウザーでも可能です。
- Safariメニューから環境設定を選択します。
- 環境設定の詳細で一番下にある「メニューバーに”開発”メニューを表示」にチェックを入れます。
- Safariの開発メニューから「ユーザエージェント」を選択して「Safari iOS 5.1 – iPad」を選択します。
この状態で見たいFlashビデオのページを更新してみましょう。するとiPad用のページが表示されて、ビデオを見ることができるようになっているかもしれません。
ただし、ビデオコンテンツを提供している側のWebサイトが、iOS用の形式でビデオを用意しているかどうかにかかっていますので、見ることができない場合もあります。
もし、見たいビデオがあって、でもわざわざFlashを入れたくないとかChromeを起動したくないときなどは、この方法を試してみる価値があります。