マリウス・ファーブル社のマルセイユ石鹸を導入してみる
洗顔や体を洗うときはできるだけ体にいいものを使いたい。自然の原料だけで作られたものを使うのが理想だ。マルセイユ石鹸は長い伝統の中で製法を変えずに現代まで作り続けている。昔ながらの製法で作られた石鹸を使って安心して洗いたい。
私は男だが、デパートの1階にある化粧品ブランドの種類には少し詳しい。18歳の頃からその辺をうろついてスキンケア用品を買いあさっていたからだ。デパートにある化粧品ばかりではなく、スーパーに売られているものやネット経由で購入したものもあったが、メインはやはりデパートで売られているようなブランド化粧品メーカーのスキンケア用品だった。主なものを挙げていくと、クリニーク フォーメン、エスティーローダー、アラミス、シャネル、クラランス フォーメン、シセイドウメン、ロクシタンといったところだろうか。一番長く使っていたのがシャネルで2番目がシセイドウメンだった。
だが、ある程度長く生きているとスキンケア用品に含まれる化学成分、石油由来の界面活性剤などについて学ぶことになる。それにどれほど高級なものを使っても効果がなかなか出てこない状態も続く。そういうことから、一度原点に返って、自然由来の安心できるものを使わなくてはという考えにいたった。
そこでネットでいろいろ探していると、マルセイユ石鹸がいいという話を見つける。マルセイユ石鹸はオリーブオイルとカマルグ地方の天然塩、パームオイルとココナッツオイルだけで作られているそうだ。完成まで1ヶ月以上かけて手作りで作られる製法は300年前と同じ製法だという。
ものは試しだと思い、早速マリウス・ファーブル社のマルセイユ石鹸100gを取り寄せて使ってみる。2週間ほど使ってから彼女に会ったときに「肌がきれいになった」と言われた。自然由来の安心できる石鹸を使ってしかも肌がきれいになったと言われれば導入するほかない。しかも、先に挙げたブランド化粧品会社のスキンケア用品に比べて価格が安い。コストの面でも優れている。
マルセイユ石鹸が優れているのは、顔だけでなく髪や体も洗えるということだ。洗浄力が十分にあるので髪も体もいける。それでも肌がきれいになったとの評価は、肌を過剰に傷つけることなく洗い上げることができるためだろう。
そうと決まれば本格導入するしかない。ビッグバーといわれる2.5Kgのマルセイユ石鹸の塊を購入した。価格は1万円だ。だがグラムで換算すると通常の石鹸並みなので、過剰に高いというわけではない。最初は箱入り、石鹸を切るためのピアノ線入りが必要なため1万円のものを購入するが、2回目からは中身だけ買えるので8000円ほどですむ。
購入したらまず箱から出して、使いやすい大きさにカットする必要がある。カットするためのピアノ線はついてくるので、それを使ってカットする。これを最初にやっておかないと、固まって堅くなってしまってからでは切ることができなくなってしまうそうだ。ただ、切ってしまえば固まっても30年経っても50年経っても使い続けることができるらしい。
体に優しい自然なものを低コストで使える喜びをかみしめながらマルセイユ石鹸を使い続けている。