香水を買うときはコーヒー豆が置いてあるところで
香水を買う時には、ちゃんと香りに対して正しい知識を持った店員がいるところで買ったほうがいいなと思いました。
阪急メンズ東京の1階にある香水売り場でブルガリ プールオム アトランティックを買いました。
香水を選ぶときに、いろいろな種類の香水を試すと思います1。数種類の香水を試していると、だんだんと鼻がおかしくなってきて、香りがわからなくなってきます。
そういうとき、コーヒー豆が入った瓶がスッと出てくる香水売り場であれば、信頼ができると思います。というのも、いままでいろいろ香水を購入してきましたが、百貨店の香水売り場でコーヒー豆が出てきたことはありませんでした。次から次へと香水を持ってきて、どれかを買ってもらえればいいというようなところばかりだったなと、今回の経験をしたあとで思い返したら、そう感じました。
今回、購入を決めた阪急メンズ東京では、香水を何種類か試していると、「これで鼻をリセットしてください」と小瓶に入ったコーヒー豆が出てきました。
いままで経験がなかったことなので、なんだろうと訊いてみると、コーヒーは消臭効果があるので、香りを嗅ぎすぎておかしくなった鼻を元に戻す働きがあるというのです。
これって、本気で顧客に自分に合う香水を、時間がかかっても納得のいく形で選んでもらいたいというカスタマーファーストな思想だと感じたのです。
こういう知識があるのとないのでは、カスタマーエクスペリエンスに大きく影響するものだと実感しました。ただ、売らんかなで過ごしている店員からは絶対に出てこない発想だなと。
また、こういう場所の店員は知識のアップデートを怠らないなと感じた出来事もありました。
買おうとした香水の容量がかなり大きかったので、1年で使い切るか不安であることを話しました。香水の寿命は1年なので、それまでに使い切ったほうがいいというのが一般的にいわれていることです。
ところが、そのときの店員の説明では、最近はボトルとキャップ部分が溶接されていて、空気が入りにくい構造になっているので、2年から3年は大丈夫ですと。ただし、自分の経験では3年過ぎたものは若干だけど香りが落ちているので、できれば2年以内に使い切ったほうがいいと。そういう知識を披露してくれました。
こういった、ググれば出てくるような知識だけでなく、専門家としてちゃんとした知識のアップデートを行って、情報を最新に保っている店員であれば、客としても安心してオススメの香水を受け入れてれます。
ネットや格安店ならともなく、百貨店で定価商売をしている場所でも、なかなかこういうしっかりとしたところに出会えません。ちゃんと顧客のことを考え抜いた接客をしてくれる店は贔屓にしたいものですね。
- 店頭に置かれたテスター紙は試香紙とかムエットと呼ばれているものだそうです。 ↩