画像の盗用に備えるIPTCを入れる方法

まとめサイトなど、バイラルメディア、キュレーションメディアでの画像盗用を極力防ぐために、アップロードする画像に対策を施しておきましょう。

IPTCとは何か

IPTCとはInternational Press Telecommunications Councilの頭文字をとったもので、メディア企業が参加している団体です。その団体が制定した画像ファイルにメタデータを埋め込むための形式の名前でもあります。メディア企業間でファイルをやりとりしやすくするため、必要な情報を埋め込めるようにしたものです。このIPTCに著作権情報を埋め込むことができるのです。

このIPTCはファイルにメタデータとして埋め込むことができますので、コピーされたときに自分のファイルであることを証明できる貴重な証拠となります。盗まれないための対策としてウォーターマークを入れる方法がありますが、盗まれたあとに、例えば法的な処置をとるための対策として、このIPTCを活用するといいと思います。

IPTCを入れるには

このIPTCはカメラによっては埋め込めるようにあらかじめ設定できるものもあるようですが、そうじゃない場合はパソコンに転送したあとで、ソフトウェアで入れることができます。

IPTCを扱えるパソコン向けソフトウェア

例えば、Adobe PhotoshopやAdobe Lightroomなどでメタデータを埋め込むことが可能です。また、これらのソフトウェアはウォーターマークも簡単に入れることができます。

私の場合、RAW画像から生成する場合はAdobe Lightroomで読み込む際にIPTCを付与し、書き出すときにウォーターマークを付けるようにしています。JPEGファイルを使う場合はAdobe PhotoshopでIPTCもウォーターマークも入れるようにしていますが、1枚1枚手作業で行うのは面倒なので、操作を記録したバッチを作成して、バッチのアイコンにドラッグで処理できるようにしています。

IPTCに対応したiPhoneアプリ

iPhoneアプリではPhotogene4でIPTCを付与することができます。iPhoneからアップロードする画像でも、まずはこのアプリで処理してからアップロードするといいでしょう。

Photogene ⁴
カテゴリ: 写真/ビデオ
現在の価格: ¥360

まとめ

一生懸命、撮影した写真を勝手に使われるのは、そして、それで収益を上げられるのは本当に悔しい思いをしますし、ひどいところになると、画像をkosukety blogのサイトから直接リンクを貼って引っ張って行っているところもあり、画像を盗用するだけでなく、サーバーリソースも盗用している悪質なサイトもあります。いわゆる直リンクというやつです。

このサイトでは直リンクだけはなんとかしようと思い、Webサーバーであるnginxの設定で、直リンクされた場合は直リンク禁止画像を表示するようにしていますし、画像置き場として使っているAWSのS3からは、直リンクしても画像が表示されないように対策しています。ただ、WordPress.comのCDNから引っ張っていかれるやつはどうしようもないので放置せざるを得ない状況です。

Googleにはこうしたコンテンツを盗用して成り立っているサイトを排除してもらいたいですね。

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