iPhoneでバッテリー劣化による動作減速を無効化する更新を提供するがオススメはしない

Appleがバッテリーの状態に応じて性能を低下させる機能を無効化するオプションを提供するそうです。ただし、オンにすることをオススメはしないとのことです。

バッテリーの交換前と交換後でベンチマークを行ったユーザーにより、バッテリーの状態に応じてOSの処理能力を制限させていることがわかった一連の問題で、ユーザーが制限を無効にできるオプションを提供するようです。

iPhone動作減速、ソフト更新で無効化可能=クックCEO | ロイター

Appleは2018年内のバッテリー交換を割引価格で提供していますが、さらにユーザーが速度制限を無効にできるようにアップデートを行うとしています。

一連の問題に対して感想を述べさせてもらうと、製品の寿命を最大化させる措置として行っているのであれば歓迎ですし、むしろ他のプロダクトも見習うべきことなのかなと思っています。

以前から、Appleはバッテリーの取り扱いがうまいなと感じていました。

例えば、気を付けながら使っていてもすぐにバッテリーがなくなって、電源なしでは起動できなくなるWindowsノートに比べ、5年以上使っているMacbook Proは、いまだにバッテリーの性能は問題なく使用できるレベルです。バッテリーの状態に応じて、ソフトウェアでコントロールするのがうまいんだなと。

今回の処理能力の制限の措置も突然のシャットダウンを防ぐためのものですし、予期せぬシャットダウンが増えれば、それこそ買い替えなければという発想になりやすいと思います。

なので、少しでも長く使ってもらうための措置であると個人的には考えています。買い替えをうながしているのであれば、バッテリーを交換しても性能を元に戻すことはないでしょう。

個人的にはベンチマーク至上主義には反対です。全体的なユーザー体験を持ってプロダクトは評価すべきだと思っています。

もっとも、こういうことで文句を言う人は、リスクを承知で自分で性能低下をオフにするオプションを有効にして、予期せぬシャットダウンが増えても、結局は文句を言うでしょう。

私はこのオプションがついても有効にしないと思います。

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